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【MVP受賞者インタビュー】
商品開発の仕事を、自分たちの手でアップデートする

7月1日の全社会で発表された「2026年上半期 社内MVP」。今回は【特別賞】を受賞したプロダクト開発課のH.Hさんにインタビューしました。海外展示会での商品リサーチをまるごと自動化し、事前の市場調査と現地での情報整理にかかる時間を大きく短縮したチームの取り組みについて聞きました。

H.Hさん
H.Hさん| Business Div. 開発課
2024年4月入社。開発課のチームリーダー。前職もメーカーで商品開発を担当。現在は寝具・インテリア・ベビー用品から、マッサージ機器・シャワーヘッドまで、幅広いカテゴリーの商品開発をチームで手がける。

こんにちは、KURUKURU Magazine編集部です。

7月1日の全社会で発表された「2026年上半期 社内MVP」。KURUKURU Magazineでは、受賞者の方へのインタビューを連載でお届けしています。

今回は、【特別賞】を受賞したプロダクト開発課のH.H.さんが登場。特別賞の評価基準は「枠にとらわれない行動力や、周囲を動かした熱意」。H.Hさんは同じ課のメンバー2名との3名での共同受賞で、海外展示会での商品リサーチをまるごと自動化した取り組みが評価されました。

外からはなかなか見えない商品開発の仕事の裏側と、「仕事のやり方ごと自分たちで変えていく」チームのお話です。ぜひ最後までご覧ください。

前職も商品開発。一度に何十商品も担当

    Q.

    まずは自己紹介を兼ねて、普段のお仕事について教えてください。

    A.

    プロダクト開発課でチームのリーダーをしています。
    主に担当しているのは「GOKUMIN」の枕・インテリア・ベビーカテゴリーで、ほかにも掛け布団などの軽寝具や、「ONPU」、「Ur.Salon」のマッサージ機器・シャワーヘッド系も、チームで担当しています。

    入社は2024年4月です。前職もメーカーの商品開発担当で、複数の商品を並行して担当していました。なので仕事内容としては今とそんなに変わらないかもしれません。
    ただ前職は「担当」だったので、チームを持って何かをするというより、細かい業務まで含めて全部自分でやる働き方でしたね。

東京ドーム9個分の会場を、1日3万歩

    Q.

    今回の取り組みの舞台になった海外の「展示会」は、どんな場所なのでしょうか?

    A.

    中国で年に2回開催される、世界最大級の展示会です。会場の広さは東京ドーム9個分くらいあって、家電から寝具、物干し、フレグランスまで、ありとあらゆるジャンルの工場が出展しています。

    時期ごとに「家電」「家具・寝具」といったフェーズに分かれていて、私たち開発メンバーは、自分の見たいカテゴリーのフェーズに合わせて年2回、2〜3日間ほど現地に行きます。

    現地では、正直「足で稼ぐ」世界です(笑)。名刺を配りながらいろんなブースを回って、「いい商品はないか」「いい工場はないか」を探していく。1日3万歩くらい歩くので、体力勝負なところもあります。

    Q.

    旅行で遊び倒す日より歩いてますね(笑)。

    A.

    そうなんです(笑)。それが毎年けっこう大変で、「もうちょっと効率化できないかな」というのが今回の自動化のきっかけでした。

    Q.

    新卒や若手でも、現地に行けるものなんですか?

    A.

    うちは若手のうちから行きます。海外の展示会って、ある程度の役職者が行く場になっている会社がほとんどだと思うんです。前職もそうでした。
    でもKURUKURUでは入社1年目のメンバーでも現地に行って、自分の目で商品を見て、工場の方と直接話をする。何を仕入れるかの判断材料を自分で取りに行ける環境は、若いうちの経験としてかなり大きいと思います。

3日間で200社分

    Q.

    従来のリサーチでは、何が一番大変だったんですか?

    A.

    大きく2つあります。1つは事前リサーチです。
    担当カテゴリーは幅広く、出展社も膨大です。事前にどこまで市場を把握できているかで、当日の商談の深さが変わってきます。ここを効率化できれば、現地の回り方そのものが変わるはずだと思っていました。

    もう1つは、現地での情報整理です。
    ブースを回っている間は、ブースや商品の写真を撮って、価格やロット(最小発注数量)をメモして……というのをひたすら繰り返します。そしてそれを毎晩、寝る前にホテルで表計算シートに手入力してまとめていたんです。
    3日間で200社以上。3人で分担して、合計6時間くらいかけて整理していました。

    Q.

    それだけの量を手作業でまとめるのは大変ですね……。ちなみに事前リサーチのほうは、手作業でやるとどのくらいかかる規模なんですか?

    A.

    今回自動化した範囲を手作業でやろうとしたら、たぶん3日間ずっとリサーチし続けるくらいの量だと思います。

3人それぞれの得意分野で、仕組みをつくる

    Q.

    ご一緒に受賞されたお2人とは、どんな役割分担で進めたんですか?

    A.

    まず、Kさんが社内チャットツール上に展示会専用のチャンネルとワークフローをつくってくれました。決まったフォーマットに沿って入力していくと、現地で集めた情報がどんどん蓄積されていく仕組みです。

    そこに蓄積された情報を、ボタン1つで表計算シートに自動転記できるように設計・構築してくれたのがEさん。そして私は、ちょうどその頃、普段の業務で市場リサーチの自動化に取り組んでいたので、「これは展示会にも展開できそう」と事前リサーチの自動化を担当しました。

    Q.

    通常業務と並行して、どうやって進めたんですか?

    A.

    最初の設計にはそれなりに時間がかかったんですが、事前リサーチは去年から普段の業務でやっていた内容がベースにあったので、そこまで苦労はしなかったです。普段の業務にプラス1時間くらいの積み重ねで形にできました。

普段のリサーチの仕組みを、展示会にも広げる

    Q.

    事前リサーチの自動化には、どんなツールを使ったんですか?

    A.

    もともと普段の業務で、大手ECサイト上の商品の売れ行きやレビュー、「どんなキーワードでこの商品が買われているか」を分析できるECリサーチツールを使っていました。

    このツールから得られるデータをもとに、カテゴリーごとの市場傾向を短時間で整理できる仕組みをつくりました。展示会に行く前に、どのカテゴリーが伸びているのか、どんなニーズがあるのかを俯瞰できる状態にしたイメージです。

    Q.

    商品開発のメンバーがご自身でそこまでつくってしまうのは、珍しい気がします。

    A.

    社内で使えるツールを組み合わせるだけでも、専門職でなくても意外と形にできるんだな、というのは発見でしたね。

現地の情報が、そのまま「資産」になる

    Q.

    実際に展示会で使ってみて、どうでしたか?

    A.

    現地の情報吸い上げの仕組みは、めちゃくちゃ便利でした。ブースで撮った写真や価格・ロットの情報をその場で投稿すれば、あとは自動でまとまっていくので、手入力作業がなくなりました。それに、現地で見つけた工場や商品の情報が、帰国後も検索して再コンタクトできる「使える資産」として残るのも大きいです。

    事前リサーチのほうは、正直まだ改善の余地があります。情報を集めること自体はできたんですが、量が膨大すぎて……。自分たちがやりたい商品や得意な領域、価格帯みたいなところをもっと学習させて、精査された状態で情報が出てくるようにしたい。効率化できる部分はまだまだあると感じています。

「勝てる商材」に出会えるリサーチへ

    Q.

    最後に、今後挑戦したいことを教えてください。

    A.

    展示会って本来、新しいジャンルとの出会いの場だと思うんです。自分たちがすでに知っている知識の中だけで探すのではなくて、まだ知らないジャンルの中から「こういう商品があったら面白い」と思える商材にちゃんと出会えるようにしたい。そのために、AIを活用したリサーチをもっとブラッシュアップして、「身になるリサーチ」ができる状態を目指したいですね。

編集部より
今回の受賞者インタビューは、特別賞を受賞した商品開発チームのH.Hさんにお話を聞きました。
「与えられた仕事をこなす」のではなく、仕事のやり方そのものを自分たちの手でつくり変えてしまう——特別賞の評価基準である「枠にとらわれない行動力」をまさに体現するお話でした。H.Hさん、お忙しい中ありがとうございました!
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